2012-10-03

QOL

スヌープが血を吐いて癌だと知らされてから10日ちょっとが経ちました。とても辛く、そして長く感じたなぁ・・・。

スヌープは今、横になって寝ています。呼吸するのが苦しいのでしょう、小さな体が上下して動いてます。

病院へ何度も通いました。3度も血液検査をして、レントゲンも再度撮って、注射もし、薬も飲んで・・・。細菌感染の血液検査は陰性でした。ということは、やはり癌。それでは、一体どこで発生したのか・・それを調べる為には超音波検査をして、肺に針を刺して癌細胞のサンプルを取って調べるとのこと。そうすればおそらく原因がわかり、どんな抗がん剤治療をしたらいいのか決まってくるらしい。

癌だと分かった時、私もトムもスヌープの治療の為に何でもする気持ちでした。バンクーバー島では検査や治療が限られてくるので、バンクーバーに行った方がいいと言われ、それも考えました。

でも、何日もこんな姿のスヌープを見ていて考えました。すでに何度も試験台に乗せられて、色んな検査をされ、血を採られ、レントゲン撮影の時にはすごく恐怖な顔をしているのも実際に見ました。具合が悪い上に、かなりのストレスを与えてる・・・。超音波検査はこんなに弱っているスヌープの胸とお腹の毛を剃って、試験台に乗せて超音波で調べて、肺に針を刺して、それも一度でなく数箇所も・・・。

QOL(Quality Of Life)。その人がどれだけ自分らしい生活を送り、ハッピーと感じるか・・・、人生の質のことを指します。例えば病気を患っている人にとっては、その治療法が患者さんが理想とする生き方に合っているのか、患者さんの意思を尊重するような治療や療法なのか・・・など、患者さんの人生の質を考えます。

気分の良い日は日向ぼっこ
スヌープにとってのQOL。もしこれがスヌープの人(犬)生の最後なのであれば、最後は愛する私たちに囲まれて、穏やかに静かに暮らしたいのではないかと思ったのです。最後の最後まで、試験台で突かれ、痛みを感じ、恐怖の思い出を彼の頭に残させて、そんな最後を過ごさせるのは惨いと思いました・・・。私もトムも、もし自分の最後の時期が来たら、検査や手術をするよりも知ってる人の顔を見ながら、ゆっくりとした時間を過ごして良い思い出作りをしたいと思う。スヌープも同じだと思う・・・。

だから今後は、痛みを緩和する薬を飲ませて、静かに過ごさせたいと思います。昨日、隣町のホリスティック動物病院に行きました。ホリスティックとは、ギリシャ語で「バランス・全体」という意味。悪くなった所だけを治療するのではなく、体全体のバランスを見ながら治療するという方法。西洋医学の「悪い所を切る」という考えでなく、東洋医学の「内側から治す」という考えを元に治療します。中国歴史3000年とか言いますが、やはり東洋医学は奥が深い・・・。この先生のところで診察を受け、漢方薬やら色々ミックスしたお薬をもらいました。

この先、どれくらいスヌープが私たちと一緒にいるのか分からない。呼吸するのが苦しくてハーハー言ってます。お散歩も家から出て100M位歩くと呼吸が激しくなってしまうので、帰りは抱いて帰ります。今までのスヌープからは考えられないね・・・(涙)。

痛みがないようにケアしながら、穏やかな毎日を過ごさせてあげたい。そう思ってます。

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